村国山の魅力アップ「ほ山歴史古道整備」

村国山の魅力アップ

テキスト ボックス: 日野山村国山とは

 村国山は、市域の中央に位置し標高 238.9m、東西約 1.3 キロ、南北約 1.7 キロの独立した山。現在の村国山の地名は、8世紀の一時期にこの地を支配していた村国氏(美濃国 出身の村国虫麻呂が一時期越前国に赴任)に関係があると言われている。

村国山は、古代には「ほ山」と呼ばれていたとのこと。ほ山の「ほ」は、「秀・火・日・香・穂」のことで、高く秀でているとか、神聖とか光り輝くとかの意味で、「聖なるものが下りてくる場所」を意味する信仰の山であったのだろうと、言われている。

山頂から山麓にかけて 50 基以上の古墳がある。そのうち最大のものは山頂付近にあり、主体部は円形で約8メートル、周囲 50~60mある。武生盆地最大級と言われている。東西の山腹にも古墳時代後期以降の円墳や横穴古墳が有る。中でも大屋町の穴地蔵古墳は、石室の奥壁正面に 地蔵菩薩像が彫刻されており、越前市指定の文化財となっている。これらの古墳群は、当時の豪族の存在をわかりやすく物語っている。この時代から、この地が越の国の政治、経済、文化の中心となる基盤を有していたと思える。

 また、古来、見晴しがいいことから、砦、見張り、山城など臨時の軍事的要所になったともいう。狼煙(のろし) は、古くから敵の攻撃を知らせることなど、戦絡みの合図用に使われた。 村国山は狼煙による情報伝達の拠点でもあったらしい。このことから村国山は、毎年 10 月に広域的に行われる狼煙の情報伝達リレーの一角を担っている。

北側山中の芦山公園は、蚊帳製造業で財を成した山本甚右衛門氏が、大正 13 年に公園用地として寄付したもので、面積は 34.8ha。当時日本を代表する林学博士 本多静六氏が設計した自然を多く取り入れた公園。中腹にトイレが整備され、山頂近くまで車で上がることができ、駐車場もある。市民の憩いの場となっている。  

「村国山」は、越前市の中央に位置し、 古くから信仰の対象として崇め、また里山の公園として親しんできた山であり、現在も日野川や同河川広場との連携による相乗効果により市民のシンボル的な場所となっている。

・①山頂のパラグライター発射台から着地地点の日野川河川緑地への山道整備

実施概要  「ほ山」南面の帆山町側の日野川河川緑地から山頂までの徒歩登山道の整備

近くの魅力 ゲートボール場・自由広場・帆山トンネル・古代帆山寺・カタクリの群生・パラグライダー発射基地

整備年度 令和元年度

日野川河川公園(左) 手掘りの帆山トンネル(右)
  • ②帆山公園から山頂までの山道整備

実施概要  「ほ山」南面の帆山町側の帆山公園から山頂までの徒歩登山道の整備

近くの魅力 瑩山禅師御誕生地顕彰碑・瑩山禅師慈母顕彰碑・継体天皇の形見の桜・帆山公園・帆山神社・カブトムシ幼虫の住みか・日野山の景観・そうだ村国山に行こうイベント

整備年度 令和2年度

瑩山禅師(上左)・瑩山禅師御誕生地顕彰碑(上中)・瑩山禅師慈母顕彰碑(上右)・総持寺螢山禅師御征忌会(下中)・太祖降誕会(下右)
日野山(左)・継体天皇の形見の桜(右)
イベント「そうだ村国山に行こう」
  • ③山頂から帆山城址までの登山道整備

実施概要  山頂から帆山城址までの徒歩登山道の整備

近くの魅力 武生盆地最大級の古墳(主体部は円形で約8メートル、周囲 50~60m)、帆山城址、竹林、クヌギ林

整備年度 令和3年度

帆山城址
  • ④帆山城址から大屋町白山神社までの登山道整備

実施概要  帆山城址から大屋町白山神社までの徒歩登山道の整備

近くの魅力 帆山城址、北陸新幹線「越前たけふ駅」の景観、竹林、クヌギ林、大屋町白山神社、白山神社のサカキ、穴地蔵古墳

整備年度 令和4年度

北陸新幹線 越前たけふ駅舎
村国山登山道案内図
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