越前市の農業は、お米づくりが中心です。なかでも、農薬や化学肥料に頼らない環境に配慮したお米づくりが盛んです。さらに、コウノトリをシンボルとし、田んぼにコウノトリの餌となる生き物をはぐくむお米づくりも取り組まれています。このような背景のなか、越前市の山田市長は、今年度から「有機農業拡大プロジェクト」を立ち上げました。国の「緑の食糧システム戦略」を活用して、県や民間企業と連携して、高い付加価値をもった有機栽培のお米などを推進する計画です。
このたび、元農林水産大臣の山田正彦氏が、この本市の「有機農業拡大プロジェクト」を機に、山田市長、越前たけふ農協の土本組合長、有機栽培の原料で作っているマルカワ味噌の河崎社長を表敬訪問しました。
伝えびと、「子どもたちに出来ることを考える会」(代表 川﨑一恵)が、越前市で映画「食の安全を守る人々」の上映にあわせて、元農林水産大臣の山田正彦氏が来越されました。山田正彦氏は、この映画のプロデューサーをしており、映画終了後、食の安全をテーマにした講演をしています。
山田正彦氏は、次のように話します。アグリビジネスは日本に幸せをもたらすのかー、それとも日本は世界の潮流に逆行しているのか? 種子法廃止、種苗法の改定、ラウンドアップ規制緩和、表記無しのゲノム編集食品流通への動きと、日本の農と食にこれまで以上の危機が押し寄せている。マスコミはこの現状を正面から報道することはほとんどなく 、日本に暮らすわたしたちの危機感は薄い。
映画では、日本国内だけでなく、アメリカでのモンサント裁判の原告や、子どものために国や企業と闘う女性、韓国の小学校で普及するオーガニック給食の現状など幅広く取材しています。 日本の食の幸せな未来図をさぐります。