2024年(令和6年)1月、文化庁所管の無形文化遺産保護条約関係省庁連絡会議において「書道」のユネスコ無形文化遺産への提案が決定されました。選定理由は、日本の文化の多様性や深みを世界に広く発信していく観点で審議し、最もふさわしいと判断です。ユネスコの審査は、2026年11月ごろの見通しです。

外部の影響を受けずに心を乱さず平常心で取り組む。
「文字」とは、主に意思伝達の手段として使われ、西洋世界ではその領域に留まっています。しかし、東洋世界では、文字の造形に注視し、それをいかに美しく書き表すか、という点を深く追求したのです。こうして「文字」はただの「意思伝達手段」の領域を超え、芸術としての発展を遂げました。

福井県越前市では、この書道文化が根付いています。「越前市を書道の街に」と、80年もの生涯をかけた活動をいていた書家「土田帆山」の小品展を、越前市塚崎成文堂のギャラリー(京町1丁目1-8)で開催しています。8月16日まで。土田帆山は、土田のぶよしの実父。問い合わせ先は、兄の土田欣縁(090-2377-6559)まで。
福井県越前市の山田賢一市長は、ユネスコの無形文化遺産を機に、「書」や「和紙」に焦点を当て、「越前市を書道の街」をめざし、本市の伝統文化や歴史的な価値を国内外に発信していく旨、議会で表明しました。