「八ツ杉・和ハーブロード」八ツ杉森林学習センター

越前市八ツ杉森林学習センター(別印町)では、周辺の森に自生しているクロモジ・アブラチャンなどに目を付け、「八ツ杉・和ハーブロード」を開設しました。

開設にあたり式典であいさつする和ハーブ協会の古谷暢基代表理事

一般社団法人 木育推進委員会の日野岡金治さん(本市赤坂町在住)たちが仕掛け、一般社団法人 和ハーブ協会(東京)が、同センターの散策路を「八ツ杉和ハーブロード」と認定しました。認定は静岡県に続く2例目です。令和7年5月25日、記念の式典が開かれました。式典には、山田賢一越前市長や和ハーブ協会の古谷暢基代表理事が出席し、和ハーブロードの案内看板を除幕しました。市内外から120人以上が訪れました。参加者は、近くで採ったクロモジの葉入りのオイルや塩で味付けされたパスタや、和ハーブのラテやクッキーを食したり、ロードを散策し、「和ハーブ」楽しみました。

市内外から120人以上が参加
八ツ杉千年の森の和ハーブロードコースと出会える和ハーブ

「和ハーブ」とは、昔から、わたしたちの生活と健康を支えてきた日本の有用植物たちのことです。この八ツ杉の森には、全国的にも珍しく多様な「和ハーブ」が数多く自生していることも認定の決め手となりました。この森には、「和ハーブ」が、100種類余り生息しているとのことです。

和ハーブ協会は、和ハーブについて「江戸時代以前より日本人ならではの健やかさと暮らしを支えてきた植物」と定義しています。クロモジ、アブラチャンのほかシソやミツバ、サンショウ、ヨモギ、ドクダミなどが和ハーブに当たります。クロモジは、樹皮や枝に見られる黒い文字のような斑紋が名前の由来。葉を嗅ぐと、優しい香りがします。中途覚醒を防止して安眠をもたらす効能があるそうです。枝はつまようじとして、葉は煎じて胃腸薬としても使われてきました。

散策の周辺に自生している「クロモジ」。クロモジは、樹皮や枝に見られる黒い文字のような斑紋が名前の由来

八ツ杉森林学習センターでは、年間を通じて「森のお仕事体験会」など、貴重な体験学習活動を展開しています。

森のお仕事体験会の様子
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