越前市域は、古くは越の国(越前・加賀・能登・越中・越後)の地方政治・経済・文化・交通の中心都市でした。「越の都」です。大化の改新後の645年には、その証として越前市内に越の国の国府がおかれています。しかし、この国府(国庁・国分寺・国分尼寺など)がどこにあったのかいまだにわかっていません。残念なことです。
越前市では、令和5年9月から越前国府の発掘調査を実施することとしました。来年のNHKの大河ドラマは、「光る君へ」です。源氏物語の作者「紫式部」が、平安貴族の時代を才能と努力で懸命に生き抜いたドラマです。紫式部は、父(藤原為時)の受領として赴任した越前の国府に同行し、1年余を本市で過ごしています。紫式部も滞在していた越前国府の発掘調査を、「式部ゆかりの紅梅」が残る「本興寺」の敷地で行います。待望の本命個所の発掘調査です。期待が高まります。
「越前国府見つけ隊」募集
越前市では、越前国府発掘プロジェクトの機運醸成の一環として、発掘作業のボランティアを募集します。国府勉強会の開催、こども発掘体験会があります。発掘調査期間は、令和5年9月から10月です。
土田のぶよしは、この発掘調査にあたり ①学芸員、市担当職員の人材活用 ②予算の増額 ③越前国庁・国分寺などの決め手となる遺構・出土品は何か ④発掘した遺跡や出土品の保管場所 ⑤活用について、質問しました。