㈱村田製作所 みなとみらいイノベーションセンター視察

㈱村田製作所 みなとみらいイノベーションセンター

北陸新幹線が、いよいよ来年(2024年)の春に福井県の敦賀まで延伸し、越前市内に「越前たけふ駅」が開業します。「越前たけふ駅」は、新設駅で駅前には広い農地が広がっています。市では、この駅前に商業施設や企業の研究施設の誘致を図っています。

この関連で、このたび、市議会産業建設委員会で、横浜みなとみらい21地区にある㈱村田製作所の「みなとみらいイノベーションセンター」を視察しました。越前市には、㈱福井村田製作所が立地し、私たちにとってはとてもご縁の深い企業です。視察概要を報告します。


㈱村田製作所「みなとみらいイノベーションセンター」

横浜みなとみらい21地区は、横浜市が、昭和58年から土地区画整理事業ですすめ、平成23年3月に事業完了した地区(186ha)です。企業やショッピング・文化施設等を集積し、市民の就業の場や賑わいの場を創出ししています。東京に集中した首都機能を分担する受け皿として、業務・商業・国際交流などの機能の集積・拡大が図られています。この中、横浜市からの誘致をうけ、㈱村田製作所は、みなとみらいイノベーションセンターを、令和2年12月にオープンしています。地上18階、地下2階、敷地面積7,414㎡、高さ99.9m。

みなとみらいイノベーションセンター17階の社員食堂からの眺望 横浜みなとみらい21地区

ここは、革新的な技術、製品、サービスや新規事業を生み出すところ。様々な分野の外部パートナーとの協業、産学連携を通じてイノベーションを創出していく研究機関。子供向け科学体験施設「Mulabo!」を併設、「エンジニアの卵が生まれるきっかけの場」として地域のみなさまに開かれた施設。アイデアをすぐ形にできるように、研究・実験・試作をワンストップで行いたい。これがエンジニアの理想。市場が求めるものでもあります。ここでは、これが可能です。㈱村田製作所みなとみらいイノベーションセンター事業所長代理の谷部長が、説明をしてくださいました。

㈱村田製作所みなとみらいイノベーションセンター事業所長代理の谷部長の説明

1980年代の車には、村田製作所の主力としているコンデンサーは、ほとんど使われていなかったとのことです。しかし、電子部品が多くなった現在では、ハイブリッド車で7,000個、高級車では15,000個ものコンデンサーが使われており、今後、AIを駆使した自動運転の進展に伴い一層の需要が見込まれています。あわせて、これらの技術が他分野への発展も期待されています。視察を終え、このイノベーションセンターの役割を実感しました。今後の私たちの未来に必要な施設です。是非、日本海側の拠点として越前市への立地を進めたいものです。

社員食堂
社員用のカフェ
地域の方を対処としたカフェ・図書コーナー
ムラーボ 歴史コーナー
いろいろな体験が楽しめるムラーボ
イノベーションセンターの方々と越前市議会産業建設委員会の視察員
横浜みなとみらい21地区の夜景
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