小・中学校の再編研究着手 越前市教育ビジョン

越前市の現在の小学校児童数は、約4,000名です。国立社会保障・人口問題研究所の将来人口によると、2045年(令和27年)には、小学校児童数は、約2,600名に減少すると推定しています。国は、複式学級は教育上の課題が極めて大きく、小学校の適正な規模は、12~18、つまり、ひと学年2~3クラスとしています。小規模小学校の影響と課題は次のとおりです。

越前市教育委員会の澤崎教育長は、土田のぶよしの小中学校の再編の質問に、「教育振興ビジョンの改定で検討する。令和11年度には武生西小学校、武生南小学校、吉野小学校、国高小学校の4校が12クラス以上で、そのほかの13の小学校が12クラス未満となる。越前市の学校が子供たちにとって魅力のある教育の場となるように、子供たちを主役に据えて本市の教育機能をステップアップさせる議論につなげていく。学校ごとに設置している『家庭・地域・学校協議会』で取り上げていただきたい」と、応えました。(令和6年6月議会と12月議会の回答をまとめて記載)

越前市には、17の小学校があります。5年後の令和11年度の児童数は、生まれているので出生数からほぼ正確に知ることができます。令和11年には、17校のうち4校を残し13校が、再編基準の12学級以下となります。

再編された県立武生商工高校や鯖江高校と合併した丹南高校は、15年ほど前から議論し準備をしてきたとのことです。小学校の再編は、保護者や地域住民との合意形成や、地域コミニティの維持などに課題があり簡単ではありません。しかし、児童への影響から避けて通れません。時間をかけ、地域の理解を得て進めていけるよう進言しました。

越前市の山田賢一市長は、令和7年1月6日、年頭の定例記者会見にて、児童生徒数の減少を踏まえた小中学校の適正配置について、本格的な研究に着手する意向を示しました。新年度に議論の場を設ける方針です。

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