ほんこさま料理を楽しむ会 次世代に伝えたい文化

「ほんこさん」って知ってますか?「報恩講(ほうおんこう)」が、親しみを込めて呼ばれて「ほんこさん」、「ほんこさん」が終わった後の皆さんでの会食料理が「ほんこさま料理」です。最近では、「ほんこさん」どころか、「報恩講」という言葉ですらなじみの薄いものになってしまったのではないでしょうか。先日(令和5年2月12日)、越前市もやいの郷・農楽園で「ほんこさま料理を楽しむ会」が開催され、参加させていただきました。自分に向けられた恩。届けられた恩に「有難いなあ」「もったいないなあ」と感謝し、いただきました。懐かしい味でした。

ほんこさま料理

ほんこさん/報恩講料理(ほうおんこうりょうり)は、農林水産省の郷土料理としても紹介されています。この日は、写真に写っていない五目御飯、手打ちそば、はまなみそ、やたらずけ、おはずけがあり、盛沢山でした。

ほんこさま料理を楽しむ会 会長からのごあいさつ

「報恩講」は、浄土真宗の法要です。福井県は、真宗が多く報恩講も各地で開催されていたようです。私の家も浄土真宗で、わたしが小さいころは、「ほんこさん」に親戚や町内の方々がお参りに来ていました。そのあとの皆さんでの会食がほんこさん料理です。宗教行事なので、肉とか魚を使わない精進料理です。当時のこどもとして苦手な食べ物もありましたが、ゼンマイの和え物、厚揚げの煮物、ゴボウのきんぴら、五目ずしなどとてもおいしかったです。ちなみに私は三男坊で近くに分家させていただきましたが、お寺のご就職をお迎えした「ほんこさん」は、現在も行っています。私の家は、浄土真宗大谷派で、円宮寺の檀家です。

あずきの甘煮
ごぼうのきんぴら
こんにゃくのからし酢味噌和え
すこ
ぜんまいの大豆和え
角麩の三杯酢
昆布巻
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